全軽自協会長が会見 電動化、軽の長所損なわずに

全国軽自動車協会連合会(全軽自協)の赤間俊一会長は5日、都内で記者会見を開き、軽自動車の電動化について「コストを上昇させずに(新商品開発を)進めて頂きたい」とメーカーへの要望を語った。

さらに「EV(電気自動車)を期待する声が強くあるのは承知しているが、今の(軽の)性能をEVで補うのは大変だ」とし、価格や取り回しの良さなど、軽の特性を損なわない商品の投入が重要だとの認識を示した。

6月の就任後、初の会見。軽の電動化について、軽の平均販売価格が約143万円(2019年度実績)と登録車と比べて安価である事に触れ「価格が高くならないで欲しいという思いが客にはある」と話した。

さらに「カーボンニュートラルへの取り組みが進んでも日本の道(幅)は今のままだ」と指摘。メーカーに対し、「今のサイズでカーボンニュートラルに対応できる商品を提供してほしい」と述べ、地方や女性、高齢者の足として普及してきた現在の軽規格を維持する必要性を強く訴えた。

日刊自動車新聞7月6日掲載