ダイハツ工業は1日、同社で初となるシリーズ式ハイブリッドシステム「eスマートハイブリッド」を開発、小型SUVの「ロッキー」に搭載して11月に国内市場に投入すると発表した。エンジンを発電機として使用しモーターで駆動するシリーズ式HVを実用化、コストアップを抑える。
発電用エンジンは新開発の1・2リットル3気筒エンジンで「高タンブルストレートポート」などの技術を採用、最大40%の熱効率を実現する。
シリーズ式HVは日産自動車が「eパワー」で実用化している。モーターのみで駆動するため、構造がシンプルとなり、HVシステムのコストを抑えることができる。
ダイハツはこれまで、電動車開発では親会社のトヨタ自動車に技術者を派遣し、シリーズ・パラレル式のHVシステムである「THS」(トヨタ・ハイブリッド・システム)をベースに、軽自動車やコンパクトカー用に適合開発を進めてきた。ダイハツはよりシンプルな構造のシリーズ式を採用する。
1日にロッキー・ハイブリッドモデルの情報を一部公開し、試乗予約キャンペーンを開始した。